ボスママのドイツ生活情報

ドイツ生活情報やドイツ人の考え方、ヨーロッパの状勢について発信中

*

ドイツの父の日

   

今日は Christi Himmelfahrt ”キリスト昇天の日” で祭日です。又、この日は、Vatertag ”父の日” でもあります。
19世紀末から始まった、この父の日、又の名を ”紳士の日” とよんだそうですが、この日は、男性たちが集まって、馬車で森を散策したといいます。勿論、アルコールは欠かせません。
最近では少なくなりましたが、昔のスタイルを守る人たちは、自転車に小さな荷車をつけて、その中にSchnaps(アルコール度の高いお酒)や生ハムを積んで、森や野原へ走って、皆で会い、お酒を酌み交わします。急性アルコール中毒になる人も出てきます。
そういえば、不思議にこの日は、雨が降ったという記憶がありません。哀れな父親たちへの神のご配慮でしょうか?
毎年、この日になると思い出すエピソードがあります。
私が、まだドイツに来て間もない頃、父の日に、私のたどたどしいドイツ語で、カフェで隣に座った中年女性とお話していたら、
女性が ”今日は、Vatertagよね、、、あの日は、本当にいいお天気だった。私の主人はね、自転車の後ろに、Schnaps と生ハムを積んで、じゃぁ、行ってくる、と出かけたのよ。”
口ごもりながら話す女性に、私は、困ったな、事故にでもあわれたのかな?私、なんとコメントするのかな? などと考えていると、野太い、怒りのこもった声で、”それ以来、帰ってこなかったのよ” ” 他の女性のところに行ってしまってね。離婚になったの” 
長々と、その時の事情を怒りのこもった口調で語るその女性。まだ、人生経験の少ない私に、そんなこと言われましても、、困ったな、、、下手な言葉を返すと、火に油を注ぐかも、、、などと考えているところで、大声で、” あなた! 聞いているの?” 周りの人たちが見ています。
お、怒りが私に向いた? ” あなた結婚しているの? 結婚なんて馬鹿なことするんじゃないよ!男ってもんはね、簡単に女房を裏切るんだから! 分かった?きいてるの?” 周りの人は、気の毒そうに、でも、楽しそうに私を見ています。私の出方を待っているんですね。いけずぅ、、、
、、、しゃーないなぁ。にっこり笑って、その女性に優しい声で言いました。
” ゴメンナサイ。ワタシ、アマリ、ドイツ語、ワカラナイ。モイチド最初カラ言ッテクダサーイ。” 
聞いていた周りの人たちは大笑い。
“ はぁ? ” 一瞬気が抜け、しかし怒りが収まらなくなった、その女性。
私を無視して、今度は、隣に座っている女性たちに、”ちょっと聞いてよ、、、、”
その隙に、私は、お勘定をしてカフェを出ました。
あまりにも強烈で忘れられないエピソードですが、まぁ、あの頃は私もまだ若すぎて、人生経験が無かったとはいえ、あれは気の毒だったな。今の私なら彼女の気持ちも分かって、少しは上手に受け答えしてあげられたかな、などと考えてしまうんです。
我が家の父の日は、とっても穏やかな一日でした。
朝、7時に次男が朝食を作って、まだ寝ている主人に、
DSC_0242.JPG
パパ、父の日、ありがとう。
父親の分だけです。母親の分はありません。
でも、やることが可愛い。パパ、感動!
お昼は、長男がお肉を焼いてくれました。
DSC_0256.JPG
ごちそうさまーー。
片付けは、男性3人に任せて、私は、さっさとお昼寝。
まったく平和な、父の日でした。

 - 日記