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終わりが見えたメアケル政権 難民と泥船に乗った世界で最も影響力を持つ女性

      2015/11/22

新聞には、終わりが見えたメアケル政権、と大きな見出しが出ています。

世界で最も影響力を持つ女性と言われた、メアケル政権の終わりが見えてきたことは間違いありません。

事の始まりは難民問題。 Wir schaffen das! 私たちには出来る!といったメアケルの言葉が自身の首を絞めてしまいました。彼女だけでなく、ドイツ国民の首も。
今までどんな問題にも立ち向かい、メディアですら、彼女は何でも成し遂げる!と感嘆した彼女も、今回はもう手の付くしようが無いところまで来てしまったようです。

 

 

今でも毎日増え続ける難民の数。
9月だけで、シリア人が8万5千人。イラク人、1万8千人。アフガニスタン人、1万9千人。
そして10月と合わせると、31万8千人。

ドイツに登録されている難民の数は、77万人以上になります。
不法入国者を数えれば、その数はずっと増えるでしょうが、どのくらいの数になるのかは誰も把握していないようです。10月のある一日だけでも、密入国者が1万人を超えたそうです。

しかしまた、登録された難民の中には、600人の犯罪者がいる事が判明し、それも問題になっています。

大体が、数か月の間にここまで難民が押し寄せてくるとは誰も予想できなかったでしょう。
また、早急にそれだけの人たちの難民キャンプの用意はできません。

毎日のようにニュースで流れる難民キャンプでのもめごと。そして彼らの言い分。
シャワーが足りない、食事が気に入らない、越冬するための宿舎を建てろ、自分たちはイスラム教なのだからモスクを建てろ、、、

これはもう、難民受け入れの上限を設けないと共倒れになる、といったバイエルン州政党CSUがいう事は間違いないと思います。メアケルは今も上限を定めないといっていますが、もう後には引けないからという事でしょうか?

11月初めに、ドイツとオーストリアが話し合い、ドイツとオーストリア国境にトランジットを設ける事になりました。ここで、難民資格のある人、無い人を選り分け、資格のない人はそこから彼らの自国に強制送還するという事です。また、家族呼び寄せは2年間、凍結することなどで合意しました。
彼らの家族まで来たら、難民の数は膨大に膨れ上がりますから。

 

ArmyAmber / Pixabay

 

ドイツには難民保護法というものがあり、今回はそれを狙って入ってくる難民が多いことは確かです。
また、メアケルが言った、難民を強制送還しない、上限を設けない、といった言葉がヨーロッパ諸国から叩かれる原因になっています。

VWの問題、難民の問題、メアケル政権が無くなるのはとても残念ですが、今の流れを変えるべく、他の政権に託した方が良いのかも知れません。

ドイツ人は難民の数に怯え、難民排斥の運動が活発になり、難民施設は今年に入って350件ほど放火されました。

それでも、これから本格的になる冬を難民たちが暖かく過ごせるように願うドイツ人は多いと思います。

ドイツはこれからどちらの方向に舵を取っていくのでしょうか、、、ヨーロッパ全体において、EUの長い冬が始まりました。

 

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