もし猫に爪が無かったら、私は100匹の猫を飼っているかもしれない。
2年前に猫を飼うようになってから、私は10冊以上の猫の本を読みました。
本棚にはドイツ語と日本語の猫の本が並んでいます。
インターネットでも猫の事を調べてたくさん勉強しました。
私が心配していた、我が家の犬様との関係は何の問題もなくすんなりとうまく行きました。
これは、犬の年齢も関係していると思いますが、発情期がちょうど終わって、我が家のチコちゃんがホルモン上、子育て期に入っていたタイミングもあると思います。
猫を引き取りに行くときはチコちゃんを一緒に連れて行ったけれど、猫たちとの面会の場で彼女は激しく抵抗。
「こんな子ら、いらん!!」
何とかなだめすかすも、約一時間の家までの道を彼女はずっとうなり続けました。
それが家に入った途端、チコはもう受け入れるしかないと腹を括ったようで、2匹の猫を自分の寝床に入れて体を舐めてやりました。
犬の順応性にびっくりした瞬間でした。
まあ、猫のいたずらには本当に手を焼いたけれど、今ではあと1-2匹いてもいいなと思います。
チコちゃんはもう、子育てはしたくないかもしれませんが、、、
あれから2年がたって、猫がこんなに言葉が分かるのかと不思議な事もあります。
自分が帰ってきたら、私の所に”ただいまー”とあいさつに来て、返事しないとお帰りを聞くまで、しばらく”ただいま”を繰り返します。
xxはしちゃだめですよ、というとその場で止める。その場では!止める。あと陰でやっているかは知りません。
ちょっと待って、あとからね、帰っておいで、などいくつかの言葉はよく理解していて、自分の経験上、犬と変わりません。
今日次男が、チコちゃんを撫でていたら、ロメオがベッドの上からじっと見ている。
「ロメオも次男とこに行って撫でてもらいなさい」というと、ベッドを降りて次男の傍に行ってゴロンと横になりました。まぐれかもしれないけれど、こういう事はよくあります。
私は長年犬を飼っていて、犬の事については少々の知識はあるけれど、猫についてはど素人。
正直、猫がこんなに頭が良いとは思いませんでした。猫には失礼だけど、私の猫に対する意識が変わった事で勘弁してもらいたいな。
猫の問題は二つあって、第一にあの爪。
あの子たちに引っ掻かれて壊されたものは、数知れず。家具にカーテン、、、いや、カーテンをよじ登るなんて知らなかったからびっくりしましたよ。
私も一度、あの爪にアタックされて深い傷を負いました。これは私の注意が足らなかった。
今はあの子たちに好物を上げる時には、必ず猫専用の長い料理用箸を使っています。
ロメオは2歳になって爪を隠すのが上手になりました。でも、自分が何かに夢中になると、爪がにゅっと出てきます。
もう一つの問題は、外で鳥を捕ってくること。きっとあの爪でヒョイっと捕まえるのでしょうね。
猫の口に捕らえられてもがいている小鳥が、憐れで、辛くて、辛くて。
それこそ胸が潰れそうな思いです。
これだけはとにかくやめて頂きたい。残念ながら何度、言い聞かせても止めてくれません。
ああ、猫にあの爪が無かったら、、、私は今、100匹の猫を飼っているかもしれない。